君が異端だった頃
恥多き君の人生に、花束を! 「誰にでも少年時代はあるが、誰もがそれに呪われている。
」3月生まれの幼年期から、めくるめく修業時代を経て、『優しいサヨクのための嬉遊曲』での鮮烈なデビューへと――。
「オレは必ず小説家になり、空回りと空騒ぎに終始した恥ずべき高校時代を全て書き換えてやる」と誓った高校時代。
「英語とロシア語両方できれば、世界の美女の半分に自分の思いを伝えられる」とロシア語漬けの大学時代。
ソビエト留学中に知り合った男性に、小説を持ち込むことを勧められ、『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー後、芥川賞候補になるも、その後5回も落選するとは想像もしなかった。
そして、酒の席で知り合った文豪たち――埴谷雄高、大岡昇平、安部公房、後藤明生、古井由吉、中上健次たち――には、君は伝統を保守する正統なんか目指さずに異端のままでいよ、と教えられた。
そしてその間に繰り広げられた、妻がある身の最低男による華麗なる遍歴と、不埒な煩悶に翻弄される日々……。
デビューから36年を経た著者が赤裸々に物語る、自伝的青春「私」小説!
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