みちづれの猫【電子特別版】
ふり返れば、いつもかたわらに猫がいた――。
離婚して心身ともに打ちひしがれたとき、大切な家族を亡くしたとき、家庭のある男を愛したとき……人生の様々な場面で、猫に寄り添われ救われてきた女性たちを描く、心ふるえる全七編の短編集。
○『ミャアがそろそろ旅立ちそうです』実家の猫に死期が近いことを母親から知らされ、私は東京から金沢へ向かうが……(「ミャアの通り道」)○離婚で気力を失い、人付き合いがなくなり生活が荒れていった江美。
ある冬の日、マンションのベランダに一匹の猫が現れて……(「運河沿いの使わしめ」)○離れて暮らす会社員の息子が急死した。
一日のほとんどを仏壇の前に座って過ごす富江のもとに、お線香を上げたいと言う若い女性が訪れ……(「陽だまりの中」)○軽井沢のフラワーショップに勤める早映子を訪ねてきた男がいた。
それは30年以上前に別れ、ずっと会っていなかったかつての恋人だった……(「残秋に満ちゆく」)電子版には著者インタビューも収録。
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