抵抗都市
「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」日露戦争に<負けた>日本。
終戦から11年たった大正5年、ロシア統治下の東京で、身元不明の変死体が発見された。
警視庁刑事課の特務巡査・新堂は、西神田署の巡査部長・多和田と組んで捜査を開始する。
だがその矢先、警視総監直属の高等警察と、ロシア統監府保安課の介入を受ける。
どちらも、日本国内における反ロシア活動の情報収集と摘発を任務とする組織だった。
やがて二人は知る。
ひとつの死体の背後に、国を揺るがすほどの陰謀が潜んでいることを。
警察官の矜持を懸けて、男たちが真相を追う! 警察小説の旗手として不動の人気を誇る著者が、魂を込めて描いた、圧巻の歴史改変警察小説。
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