後宮の貴妃だった紅玉は、北方の遊牧民族の盟主へと嫁がされることとなった。<br />「狄」と呼ばれ蔑まれる異民族の新王への贈りものとして。<br />しかし紅玉を待ち受けていたのは、嫁ぎ先の氏族と敵対する者たちによる襲撃だった。<br />戦利品として囚われた紅玉は、年下のアマルという少年の妻となるように言われ? 不遇のなかから、才覚と勇気ですべてを掴み取る中華風浪漫譚!