ロサンゼルス在住の叔母の、突然の訃報。<br />甥の弦矢が駆けつけると、27年前に死んだはずの叔母の一人娘が、実は死んだのではなく、当時からずっと行方不明なのだと知らされる。<br />なぜ菊枝はそのことを長らく黙っていたのか。<br />娘はいまどこにいるのか。<br />弦矢は謎を追い始める――。<br />生き別れた母子の運命を豊かに描き出す長編小説。<br />