未曽有の流行り病が広まる中、漢方蘭方融合の施術を快く思わない目付の鳥居耀蔵が送り込んだ役人により、水上草介は危機を迎えてしまう。<br />薬草栽培、生薬精製を行う小石川御薬園同心としてつとめながら人を救い己も救われてきたことを思い、草介は決意を新たにするのだった。<br />「ここは命を救う処であって、命を奪おうとする者はひとりもいません」と。<br />時代の幕開けは近い。<br />シリーズ大団円の全八篇!