昭和初期の東京。<br />怪異現象を心理学的見地から研究する美貌の変態心理学者・嘉寿哉のもとに、相談が持ち込まれた。<br />名門女子校の寮に、狐火が現れるというのだ。<br />嘉寿哉を慕う弐矢の反対をよそに、嘉寿哉は乙女の園に潜入することに。<br />一連の騒動には、「くれなゐの君」と呼ばれ下級生の憧れを一身に集める令嬢・紅子が深く関わるようで――。<br />妖しき企みと、禁断の恋の行方は？ ノワール妖怪譚。<br />
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