明治時代の名馬ミラ。<br />血統書がなく、その子孫は非サラブレッド=サラ系と分類された。<br />1970年代、厩務員の大谷はサラ系の名馬ミラの子孫を担当する。<br />その馬は彼や周囲の思いを背負い活躍し始める。<br />舞台は現代に移り、競馬記者小林のもとに、ミラの血統書の存在をほのめかす電話が……。<br />一枚の血統書が競馬の歴史を根底から変えるのか。<br />人々の夢を乗せた「もし」の結末は。<br />壮大なる競馬史ミステリー。<br />