日本のアートシーンが大きく変化した明治期に活動した三組の画家の親子の物語。<br />巨匠河鍋暁斎とその画業を継いだ娘、暁翠の矜持(画鬼と娘)。<br />早熟の天才、五姓田義松の苦悩と見守る父芳柳。<br />洋画の技術と画材の研究に尽力した高橋由一と息子の源吉。<br />世の中や市場の変化に翻弄されながら彼らが貫いた画業と、達した境地に迫らんとする歴史連作小説。<br />美術鑑賞への意欲を喚起する、興奮に満ちた一冊。<br />