皇統の奪還をもくろむ嵩那の叔母・入道の女宮の策略で、伊子と嵩那の関係が父・顕充の知るところとなった。<br />顕充は十六歳年上の伊子を一途に想う帝と話すという。<br />時は師走。<br />誰もが忙殺されるなか、女宮が参内してくる。<br />どんなたくらみを秘めているのか警戒する伊子だったが、儀式の最中、帝の目の前で皇統の不当を糾弾する声が家臣から突然上がり、くすぶっていた先帝への不満が爆発した…!!