彩無き世界のノスタルジア
過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。
キダに仕事を発注、交渉時に使用する銃器や爆発物を調達するなど、表向きの輸入代行業とは別に裏稼業を営む会社「川端洋行」に、ある日両親を殺されたという少女・彩葉(いろは)が訪れる。
その子の世話を押し付けられたキダは彩葉を匿うことになり、奇妙な共同生活がスタートする。
彩葉と暮らすうち、孤独に暮らしていたキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。
しかし、その裏で蠢く影が、次第にキダを飲み込もうとしていた。
やがて明らかになる彩葉の真実とは――。
『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後の物語。
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