高校三年になった花音。<br />報われない愛と知りつつも凪子を好きな慎之介を見て思う。<br />「私だったら、好きな人には、好きを返してほしい…。<br />三年前、一泉くんより淳くんを選んだのは、だからだ。<br />あのとき、本当に好きだったのは誰…?」淳くんの目が弥生を映すことを許せない花音。<br />一泉くんを胸の中から捨てきれない花音。<br />自分の恋のゆくえに十八歳の心は乱れる…。<br />※イラストは収録されていません。<br />