王女アレクシアはかつて、驚くほど自分とそっくりな顔をした少女に出会ったことがある。<br />うら寂れ、冷えきった聖堂にいたのは、襤褸をまとった物乞いの少女――。<br />偶然にすぎない、その一度きりの邂逅が、いずれ数え切れない命を食らいつくす陰謀を呼ぶことになろうとは、いったい誰に予想できただろうか。<br />生き写しのような姿をしながら、身分も境遇も正反対の二人がその立場を’入れ替えた’とき、波乱に満ちた物語の幕があがる!!