幼馴染たちと釣りに出掛けた信吾。<br />姿を見せた川獺の親子に魚を譲った礼にと、友人の身に迫る危機を知らされる。<br />何とかしなくては! しかし川獺に聞いたといっても、信じてくれるのは妻の波乃くらいしかいない。<br />信吾がとった策は?(「川獺日和」)小僧の常吉の成長を描いた微笑ましい話あり、将棋会所に現れた珍客との心揺さぶられる一幕あり。<br />今回も多彩な魅力でお届けする、痛快青春時代小説。<br />