将来に可能性が感じられず、自分が存在しないみたいに思えた高校三年生の冬。<br />俺は風逢(ふわ)に出会った。<br />冬の神戸、三宮。<br />確かにそこにいるのに、俺以外には見えない透明人間。<br />不自由の中で生きる俺は、自由に生きる風逢に惹かれていった。<br />現れては消える少女に導かれ、俺の人生は静かに動き出していく――。<br />消えゆく君との出逢いから始まる、真冬の青春ストーリー!