マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年
大変動により北半球がほぼ全滅し、海洋の3割は毒と化した。
外界の環境から切り離された閉鎖循環型の巨大建造物である、ノースポール合衆国自治州’マグナ・キヴィタス’では2億近い人類と、その隣人として造られた数千万のアンドロイドが暮らしていた。
老境にさしかかり人生に倦んだオルサレン氏に孫が預けたのは、保証期間も切れた調子外れのアンドロイドで……(「ジナイーダ」)。
そのアンドロイドが助けたのは、事故により240キロの徒歩の旅を余儀なくされた男だった。
人間の死を見過ごしてはならないとプログラムされたアンドロイドは男を助けようとするが……(「ピクニック」)。
荒廃した未来を舞台に、ヒトとは何か、「あい」とは何かを問うSF短編集。
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