旧仙台藩士の三女として生まれた星りょう(後の相馬黒光)。<br />その利発さから「アンビシャスガール」と呼ばれたりょうは、自分らしく生きたい、何事かをなしたいと願い、明治28年に東京の明治女学校へ入学する。<br />女子教育向上を掲げる校長の巌本善治は「蝶として飛び立つあなた方を見守るのがわたしの役目」と、りょうに語りかけた。<br />りょうが出会った、新しい生き方を希求する明治の女性たち。<br />その希望と挫折、喜びと葛藤が胸に迫る感動の歴史長編。<br />