「サッカーをやめて、塾に通いたい」小6になる俊介は、突然、両親にそう打ち明ける。<br />日本最難関と言われる中学を受験したいのだ、と。<br />難聴の妹・美音の小学校入学を控え、家計も厳しい中、息子の夢を応援することを両親は決意。<br />俊介の塾通いが始まる。<br />だが、彼には誰にも言えない’秘密’があって……。<br />人は挑むことで自分を変えることができる。<br />未来を切り開こうと奮闘する人々を描く、感動の長編小説。<br />