織田信長ら群雄が割拠する戦乱の世、出雲国の戦国大名・尼子氏は毛利によって滅ぼされ、ただ一人の末裔スセリ姫は京へ落ち延びた。<br />それから二年後、家臣山中鹿介が毛利の九州出撃の報をもたらす。<br />「尼子は負けぬ。<br />出雲はわれらのものじゃ」八咫烏が守神の姫は、敵の留守に出雲奪還を決意。<br />結集した鹿介ら十勇士ととともに強大な毛利軍に戦いを挑む! 立川文庫で知名度を不動のものにした物語を、新たな構想、壮大なスケールで描く歴史小説。<br />