六花城の嘘つきな客人
15歳の秋につらい失恋をして以来、貴婦人とかりそめの愛をはぐくんだり、賭けで借金を作って勘当されたりという生活を送っていたシリルは子爵家の三男で23歳。
「王都一の色男」と噂されているが、そろそろ将来の身の振り方を考えねばならない年頃。
そんな時、割り切った遊び相手である伯爵夫人から、北の大領主ネージュ家が、一人娘ブランシュの結婚相手を選ぶため、名だたる貴公子たちを領地の六花城に招待していることを知らされ、同行しないかと誘われる。
雪舞う六花城で、大人の恋と一途な片想いが交錯する。
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