義時 運命の輪
北条義時。
鎌倉幕府第二代執権の座に就くまでの彼は、あまりにも無力だった。
姉・政子と義兄・頼朝の非情かつ強烈な個性に翻弄され、父・時政にはないがしろにされ続ける。
己が権力を持つことなど、考えることさえできなかった。
運命の輪が回り始めるまでは──。
頼家の乳母一族として権勢を振るう比企氏を滅ぼし、頼家を幽閉、暗殺した事件から、義時はその本領を発揮し始める。
繰り広げられる血で血を洗う抗争。
権力者の死、仲間の叛乱、数々の権謀術数、そして、叶わぬ恋。
2022年NHK大河ドラマの主人公・北条義時の半生を静謐な熱を込めた筆致で描く歴史小説。
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