生者のポエトリー
’詩’は人をつよくする――。
トラウマを抱え言葉をうまく発することができない青年・悠平が、急きょ舞台で詩を披露することになり……。
(「テレパスくそくらえ」) 最愛の妻を亡くした元気象庁技師・公伸は、喪失の日々のなかで一編の詩に出会う。
(「幻の月」) 学習支援教室の指導員・聡美と、ブラジル出身の少女・ジュリアの心を繋いだのは、初めて日本語で挑戦した詩だった。
(「あしたになったら」)……ほか、人生の大切な一歩を踏み出す、その一瞬を鮮やかに描いた全6編。
逆境のなかで紡がれた詩が明日を切り拓く、心震わす連作短編集。
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