百万のマルコ
十三世紀末、イタリア半島・ジェノヴァの牢に新入りがやってきた。
’マルコ・ポーロ’を名乗る男が語るのは、遠い東の異国で体験した奇妙なミステリ。
それはホラ話か壮大な冒険譚か? 「黄金だらけの場所で、ほぼ道具を使わず、どうやって黄金を得たか」(「百万のマルコ」)。
「酒を飲んではいけない砂漠の民に飲み物を求められた。
酒しかない。
どう切り抜けたか」(「掟」)。
牢の囚人たちは真相を当てようと悪戦苦闘! あなたは真実を見破れるか? 謎解き噺十三話に新作一編を加えた連作短編集!
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