十三夜の焔
天明四年五月の十三夜。
将軍家外出時の警護や市中見廻りの御役目を負う先手弓組番方・幣原喬十郎は、湯島の路上で男女の惨殺体を発見する。
傍らには匕首を手に涙を流す若い男。
喬十郎は咄嗟に問い質すが、隙をつかれて取り逃がす。
やがて、逃げた男は大盗「大呪の代之助」一味の千吉だと判明。
喬十郎は追及するが、千吉は再び姿を消す。
雪辱を果たすべく矜持を持って悪事に立ち向かう喬十郎と、闇社会をうまく立ち回る千吉。
二十年以上にわたる因縁の対立関係を描く、熱き時代小説。
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