虹の音色が聞こえたら
小学校5年の眠人は、昼間から酒に溺れる父を避け、夜まで公園で過ごす毎日。
唯一の理解者は、家庭に事情がありながら元気に過ごす同級生の竜征。
ある日、公園の東屋に女子高生が来て、三線という沖縄の楽器を弾き始めた。
眠人はその音色に魅了される。
彼の人生に新しい風が吹いた瞬間だった。
「ぼ、ぼ、ぼくに三線を教えてくれませんか? 弾けるようになりたいんです」――出会いと別れ、友情と恋、進路と自立。
理不尽な現実に立ち向かうあなたの心に沖縄民謡のしらべがやさしく沁みる、青春小説。
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