平安時代初期、日本のクレオパトラと呼ばれた藤原薬子の物語。<br />6年ぶりに宮中へ上がった薬子は、娘に憎悪の眼差しを向けられる。<br />娘にとって母薬子は恋敵なのだ。<br />第一章では薬子が娘との葛藤を通して、6年前に自分を貶めた相手を突きとめていく。<br />第二章はその相手と対峙し、決着へと導いていく章。<br />最後第三章は皇位を巡る争いに敗れ、都を離れた薬子の最愛の人・平城天皇との苦悩を描く。<br />
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