愛のカーテンコールを
19世紀のロンドン。
子爵令嬢マデリンは失望していた。
親の決めた婚約者は富裕な貴族だが、父親より年上のうえに傲慢な俗物で、愛を育めるはずもない。
この縁談から逃れたい一心で彼女は決意する。
不品行な娘と噂され、婚約破棄されるように仕向けようと。
マデリンがスキャンダルの相手に選んだ男性は、当代随一の名優にして劇場経営者のスコット。
放蕩者としても名高い彼なら自分の誘いを受け入れてくれるのではと、素性を隠して劇場を訪れたマデリンだったが、スコットからは邪険にされるだけ。
なんとか劇場の雑用係として雇ってもらえたものの、彼の前では失敗続きで…だがスコットはいつしか、マデリンのひたむきな姿から目が離せなくなっていた―クレイパスの記念碑的傑作。
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