囚われ人に愛を誓えば
1816年ロンドン。
ジョージーは亡くなった父が遺した海運会社を継いで、若い女性ながら繁盛させている。
そのため財産目当てで言い寄ってくる男性もいて、特に借金まみれのいとこのジョサイアにしつこく迫られ困っていた。
法律では既婚女性の財産はすべて夫のものになってしまうので、家族と会社のためにもいとこから逃げねばならない。
そこでジョージーは偽装結婚を思いつく。
すぐに処刑される予定の死刑囚と結婚の契約を交わすのだ。
監獄の看守を買収し、紹介された花婿ベンは実は警察の密偵。
家族の借金を返すために金を必要とする彼は、礼金につられて契約を結ぶ。
獄内で形だけの結婚の手続きをした二人だったが、三週間後に舞踏会でばったり出会い、驚くジョージー。
聞けば、ベンは社交界の有名な遊び人だという。
この結婚のゆくえは……
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