手配犯
「おれは殺(や)っていない!」犯人を射殺してしまった元SPの別所は酒浸りになり、生活安全課勤務となった。
ある日、警視庁人事一課 監察室の矢代から、盗品横領の疑義がかけられていると知らされる。
まったく身に覚えがないが、ロッカー からは別所の指掌紋が付着した証拠品が次々と見つかり……。
指名手配された刑事の孤独な逃亡劇。
SP時代に正当防衛とはいえ、テロリストを射殺し、人殺しの罪悪感に苛まれている別所雄也。
現在は上野署生活安全課の警部となり、やさぐれた日々を過ごしている。
酒におぼれ、妻子とは別居中。
そんな転落人生に追い打ちをかける事件が……。
部下の土屋隆直巡査部長が絞殺されてしまったのだ。
そして凶器の革紐から検出されたのは、別所の指掌紋。
何者かの罠だった。
殺人犯として指名手配された別所は、無実を証明すべく逃亡操作に奔走する。
再起すべきときはいま!
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