社会人になった僕は、付き合っている彼女に飽きはじめ、欲求不満の日々。<br />そんな悩みを打ち明けられる相手はほとんど居ないと思っていたが、ひょうんなきっかけで同居の祖父に打ち明けた。<br />堅物だと思っていた祖父の口からは、今は無き「赤線地帯」や歓楽街に立つ性に大らかなプロの女たちなどの、懐かしくも艶めいた色町の記憶が語られーー。<br />