労働者として闘うあつよしがよりどころとしてきた組合は、もう労働者の味方ではなかった。<br />あつよしは、あらためて故郷の大いなる川に向かう。<br />人間の絆を問いながら、社会へ鋭い批判をひそませたシリーズ完結編。<br />『四万十川』文藝賞受賞二十年を記念してついに文庫化。<br />書き下ろしエッセイ「四万十川から二十年」収録。<br />