たんぽぽ色の髪が風に舞う、未来から来た女はいった。<br />「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今すあなた」…SF作家ロバート・F・ヤングは、生涯で約二百作の短編を遺した。<br />その魅力を日本で初めて紹介した名訳者・伊藤典夫の編集でおくる、甘く切なく美しいヤング傑作選。<br />永遠の名作「たんぽぽ娘」改訳決定版の他、全十三編。<br />