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アルタッドに捧ぐ

それは、予言されざる死だった--著者の意図せぬ主人公の死、その少年に託された「アルタッド」という名のトカゲとの生の日々。
選考委員の保坂和志氏、大絶賛! 衝撃の第51回文藝賞受賞作。
「何故虚構なのか」という原点を描かんとする強度ゆえの真摯さ。
期待の受賞。
――藤沢周氏私はこれを圧倒的に推した。
もう断然こういう小説が好きだ。
アルタッドが出てくるところは何度読んでも楽しい。
主人公が書く小説が主人公の生きる世界の完全に外側にある、それが非常に独特な感じをつくっているのも書き手としての大きな資質だ。
こういう小説は前例がない。
――保坂和志氏ときおり顔をのぞかせる、作者の意図せざる無邪気さがこの書き手の魅力。
大きな可能性を開花させてほしい。
――星野智幸氏すべての候補作品に登場する人間たちを差し置いて、アルタッドが一番キュートで魅力的。
描写力のたまものだろう。
――山田詠美氏




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