水天宮の段々坂に鈴の音が鳴ると、ぼくの兄さんとよく似た少年が現れる。<br />歳の離れた姉さんは言う。<br />ぼくには六歳で死んだもう一人の兄がいたのだと。<br />兄さんは作り話だと笑うのだが…著者が初めて子どものために書下ろした珠玉作。<br />。<br />※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。<br />文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。<br />