女になりたいのではない、「私」でありたい――ゆるやかな絶望を生きる男が人生で唯一望んだのは、美しくなることだった。<br />平成生まれ初の芥川賞作家、鮮烈のデビュー作。<br />第56回文藝賞受賞作。<br />