「六大都市」Kの殺人
日本各地に送られたバラバラ死体! 猟奇殺人は警察への挑戦か? 東京、大阪、名古屋、札幌、神戸の大学や警察署に送られてきた、女性のバラバラ死体と脅迫状。
そして、京都駅に到着した急行「きたぐに」の寝台から首が発見されたのは、脅迫状が指定した五月十七日夜十一時のことだった。
鑑識の結果、六大都市で発見された死体は同一人物と判明。
被害者・福富名美の周辺を捜査する、京都府警の熱血漢・上原恭平刑事の前に、四年前に同じ「きたぐに」で起きた不可解な事件と田口明子の自殺が浮かびあがってきた。
妹の無残な死を追う姉・真美子と上原刑事の行く手に、第二、第三の殺人が発生する。
そこに意外な犯人の素顔が…。
●矢島誠(やじま・まこと)1954年、東京生まれ。
中央大学卒業。
雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。
『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。
第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。
長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
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