ナイトブリード
魔物、妖怪、物の怪が人間を襲い、肉体を破壊しつくす! 今から五年前、日本全土を襲った大地震。
誰もが‘感じた’地震だったが、不思議なことに何も被害はなかった。
幻覚地震と呼ばれるその地震の後、今まで目に見えなかったものが、日本各地に出現するようになる。
魔物、妖怪、物の怪などが現実の世界に現れたのだ。
あるものは、徒党を組んで人を襲い、あるものは、人に憑依して人肉を喰らう。
妖怪と人間の怪異な世界を描く、長篇スプラッター・ホラー。
「電子版あとがき」を追加収録。
●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。
1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。
映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。
官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。
以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。
またロンドン関連の著書も多い。
現在はバリ島在住。
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