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バッド・チューニング

垂れ流すアルコールとアンモニアの妄想の果てに 自称・Bワン探偵の私が事務所兼自宅マンションで目にしたのは、新宿のピンクサロンで知り合った加奈子の死体だった。
頚から下の皮を剥かれた遺体を部屋へ運び込んだのは誰か? 私の直感は、私をマンションの管理人へと導く。
だが、遺体の処理は問題だった。
私は、物言わぬ彼女の熱い想いに応えてやることにした。
剥きたての桃にまぶされる自称・Bワン探偵の精液。
私は彼女をユニットバスで洗い清めてあげることにした。
立ちこめる蒸気の中、茹だった彼女の肉。
そして、私の手には、包丁の白銀の輝き。
それは地獄の始まりだった……。
飛散する血液、ぶちまけられる精液、滴る愛液、におい立つ吐瀉物と大小便。
エログロの極みを描き切った最下流文学の傑作が、ついに電子で復刊!●飯野文彦(いいの・ふみひこ)1961年、山梨県生まれ。
早稲田大学卒業。
1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。
『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。
『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。
その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。




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