ヘカテの時間
ひとりの夜は怖い、ふたりの夜はもっと怖い… マスコミにもてはやされていた美貌の女性実業家・若平未来が、パーティーのさなか会ったばかりの男をいきなり刺し殺した。
未来は心神喪失で無罪になり病院へ…。
その未来が退院し、彼女のエッセイ集でゴーストライターをつとめた森山真也の家に突然現れた。
さらにそこへ、未来を取材して写真家としての出世を狙う今岡晃子が登場。
悪魔のようでもあり天使のようでもある未来を中心に、凄惨な地獄が始まる。
予期せぬ出来事から犯罪者となり、逃れられない蟻地獄に。
運命の歯車を狂わせる、女神ヘカテのような女とは? 戦慄のサイコ・サスペンス。
●山崎洋子(やまざき・ようこ)1947年、京都府宮津市生まれ。
コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。
横浜を描く作家として名高い。
現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。
2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
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