ホテル・ルージュ
12年前の夢が残されている限り、衿子は年下の恋人の冷たい仕打ちにも耐えられた パリ・サンジェルマンの裏通りに、ひっそりと佇むホテル・ルージュ。
「毎年5月のこの日、ここで待っている」と言った彼が、もしかしたら…。
愛のさめた8歳年下の裕二とパリに来た衿子。
彼女の胸に切ない想いがこみ上げて…。
瀟洒な都会のホテルを舞台に、男と女の愛の結末を描くホラー・ミステリー短編集。
●山崎洋子(やまざき・ようこ)1947年、京都府宮津市生まれ。
コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。
横浜を描く作家として名高い。
現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。
2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
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