ヨコハマB級ラビリンス
一人語りが紡ぎだす、裏に秘められた人間ドラマ「みなとみらい」の高層ビルを彼方に望む、横浜の下町‘余毛’。
開港以来、庶民の町、昔ながらの商店街が、喧嘩や仲直りをくり返しながら頑張っている。
そんな余毛を舞台にくり広げられる、色とりどりの人間模様。
バーのマスターが、焼鳥屋の主人が、あるいはゲイのシャンソン歌手が物語る、アッと驚くドラマの数々。
平和なようで波乱万丈、B級な人々にこそ宿る人生の真実…。
笑いとペーソスに満ちた9つの物語。
●山崎洋子(やまざき・ようこ)1947年、京都府宮津市生まれ。
コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。
横浜を描く作家として名高い。
現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。
2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
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