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悪血 小説・毒入りギョーザ事件

食品テロか、国家が仕組んだ陰謀か……毒入りギョーザ事件の真相に迫る! 中国の一人っ子政策により生まれた、戸籍のない‘黒い子ども’たち。
彼らは、国家にけしかけられ、「犯罪有理」と自らを正当化して反日運動を仕掛けたり、農村部では農民暴動を都市部では労働争議を煽動するなど、国家犯の片棒を担ぐ。
その裏で、現金強奪、臓器売買、幼児誘拐など凶悪な犯罪の温床と化している。
日本を震撼させた、いわゆる「毒入りギョーザ事件」は、そんな社会背景から生まれた。
外国人技能研修制度、脱北者、海賊マグロ、革命第七世代……さまざまな要素が複雑に絡みあう、日本と中国の関係。
はたしてその闇の底から中から見えてくるものとは? 本書は、犯罪に走る在日中国人、その存在を浮き彫りにするノンフィクション・ノベルである。
※この作品は事実に基づいていますが、登場する人物や団体などはフィクションであり、実在しません。
●森田靖郎(もりた・やすろう)作家。
1945年、兵庫県出身。
文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。
その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。
改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。
ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。
主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人 ?小説・中国人犯罪?』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街 ?池袋チャイナタウン・プロジェクト?』(ナショナル出版)などがある。




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