影歩む港
一人ずつ人間が消されていく……霧の深い夜に訪れる異様な影! 北の港町にある居酒屋「一膳」にフラリとやってきた光馬宗吉。
地元の四人に加え、常連客の一人となった頃、霧の濃い夜に、街角で若い娼婦が相次いで斬殺された。
百年ほど前、ロンドンで起きた「切り裂きジャック」事件を彷彿させる事件であった。
光馬は、霧に紛れて消えた異様な影を目撃、その真相に迫るが…。
次々に起こる怪異な事件とともに、常連客が一人ずつ殺されていく…。
ホラー・サスペンス。
●菊地秀行(きくち・ひでゆき)1949年、千葉県生まれ。
青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市‘新宿’』でデビュー。
1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。
伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。
著作は300冊を超える。
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