横浜秘色歌留多
はるかな時の彼方からよみがえる、灰青色の瞳 潮風の薫る美しい港町。
失踪した父親を探す娘が巻き込まれた惨劇は、この町の、不気味なもう一つの顔をあばいた。
頽廃に酔う洋風娼館のマダム、亡命のロシア貴族、本牧に君臨する悪魔主義の大作家、灰青色(秘色)の瞳の娘を奪い合う凄絶な男たちの死闘……。
夢と毒に彩られた大正期の横浜を舞台に、世界史の謎を描く、傑作推理長編。
●山崎洋子(やまざき・ようこ)1947年、京都府宮津市生まれ。
コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。
横浜を描く作家として名高い。
現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。
2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
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