危険な旅は死の誘惑
スリルとロマン溢れる異境の空の下、夢追い人が秘境の果てに見るのは…「今は伯父さんは何をなさっているの」「ダイヤモンドの買い付けだ。
財産はあるが、じっとしていられなくてね。
生命がけのスリルを楽しむためにやってる」「お願い。
美沙も連れて行って……」 安隠な日本の生活を捨て、アマゾンの秘境で危険きわまりない商談に臨む美沙の得たものは?(「ダイヤと干し首」) その他、異郷にロマンを追い求めた末に夢を成し遂げ、あるいは討ち果てる者達を強烈に描く。
痛快冒険ノベル短篇集。
・白夜の街で・モンローを盗んだ男・ダイヤと干し首・ああ革命・暗号名はマンガ・壮士再び帰らず●胡桃沢耕史(くるみざわ・こうし)1925年東京生まれ。
府立六中(現新宿高校)、拓殖大学卒。
『近代説話』同人。
昭和30年、『壮士再び帰らず』(筆名・清水正二郎)で第7回オール讀物新人賞、58年、『天山を越えて』で第36回推理作家協会賞、同年『黒パン俘虜記』で第89回直木賞を受賞。
『翔んでる警視正』シリーズ、『旅人よ』、『ぼくの小さな祖国』、『女探偵アガサ奔る』、『ぶりっこ探偵』、『夕闇のパレスチナ』、『闘神』など著書多数。
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