虚構の街
芸能界の事故処理屋(トラブル・シュター)・神子三郎が打った大博打とは…? 深夜、愛人との至福の時間を電話のベルが打ち破った。
「すぐに来てくれ。
尾けられている」ジュンこと、香村純一からの電話だった。
現場に急行し、襲撃者三人を相手に一汗流した神子三郎は、彼らの正体を知り一驚する。
二ヵ月前に自殺した新人タレント里中結子の実父が送り込んだ極道だった。
結子は自殺する直前、父親に電話を入れ、「香村純一にフラれた」と洩らしたという。
だが、ジュンにやましい点がないのもまた事実だ。
一人の無垢な少女を死に追いつめたのは誰なのか…? 華やかな舞台の裏に潜む‘悪’を暴き出す事故処理屋(トラブル・シュター)が活躍する、本格ハードボイルドシリーズ第二弾。
●広山義慶(ひろやま・よしのり)1935年大阪生まれ。
早稲田大学文学部仏文科卒業。
児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。
『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
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