古えホテル
永い歳月を生きてきた古いホテルには、必ず秘められた伝説が息づいている 見知らぬ人々が出会い、愛し合い、別れてゆく‘ホテル’。
磨き込まれた大理石のロビーを近付いてくる靴音。
漂う高価な香水の匂い。
そしてひとたび部屋に入れば…。
甘やかな風渡る窓辺に立つ女、その女の肩に手をかけ佇む男。
ホテルは遥かな夢へと二人を誘う。
現在と過去、夜と昼、男と女―時間と空間が捩れ、融け合うここでは、あらゆる不可思議、怪異が許されるのだ。
人気作家・菊地秀行が‘ホテル’の持つ魔力を自在に操り、目眩めく世界を紡いだ、香り高き愛の物語。
異色の幻想ホラーの世界がここに…。
・古えホテル・記念日の交換手・メイク・アップ・ストーリー・ノックをされたら・追跡者・昨日の夏・片恋い・ラヴ・レター・クローズ・デイ●菊地秀行(きくち・ひでゆき)1949年、千葉県生まれ。
青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市‘新宿’』でデビュー。
1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。
伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。
著作は300冊を超える。
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