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黒い本

次から次へとメールで送りつけられてくる恐怖譚 女子高生・三瀬麻央のケータイに、ある日一通のメールが届く。
差出人は井之妖彦。
『黒い本』という小説を書いたホラー作家で、麻央は以前、彼にファンレターを送ったことがあった。
メールにはそのお礼と称する短編小説が綴られ、こんなメッセージがそえられていた。
「あなたにだけ特別に新作を配信いたします。
ただし、くれぐれも他の人たちには見せないでください」 だが、話のプレゼントは一通では終わらなかった。
次々と届く悪趣味な話は次第に不気味さを増し、麻央はあまりの恐怖に井之の忠告を破って彼氏の達也に見せてしまう。
すべての悪夢はそこから始まった…。
●飯野文彦(いいの・ふみひこ)1961年、山梨県生まれ。
早稲田大学卒業。
1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。
『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。
『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。
その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。




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