山の上の交響楽
全宇宙でたった一度だけ演奏するために作られた曲 山頂の奏楽堂で演奏に一万年もかかる交響楽を演奏し続ける楽団は、演奏開始三百年のいま、最大の難所「八百人楽章」を迎えていた。
前代未聞の楽器製作や大量の写譜に大わらわの楽団員の姿を描き、第19回星雲賞日本短編部門受賞した表題作ほか、書き下ろし中篇「電線世界」など奇想天外で優しい物語6篇を収録。
・忘れえぬ人・見果てぬ風・山の上の交響楽・昼寝をしているよ・駅は遠い・電線世界●中井紀夫(なかい・のりお)1952年生まれ。
武蔵大学人文学部卒業。
ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。
主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
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