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死者の暗号殺人事件

手紙に遺された「暗号」が示す、殺意の証明と意外な真犯人「ふじをでるふじにふじさんをくわえる。
この言葉の謎が解けたら、それに新湯富士と小佐渡富土を乗せて。
そうすれば、ある一つの場所が分かるはず」 事務所開きしたばかりの探偵社に、差出人のない郵便が届く。
自殺とされている美山紀美江の死に不審を抱く調査依頼だった。
それには、謎めいた手紙が同封されており、中に書かれた暗号を解読すれば、すべての謎が解けるという。
差し出し人はいったい誰なのか、そして紀美江の手紙にある大金のありかを示す暗号の意味は? 興味をそそられた所長の亀浜欧次は調査に乗り出すが、その先々で関係者が殺されてしまう。
そして、ついに暗号が解かれ、事件は一挙に解決したかに見えたが…。
本格推理ミステリ長篇。
●矢島誠(やじま・まこと)1954年、東京生まれ。
中央大学卒業。
雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。
『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。
第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。
長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。




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